|
《MUMEI》 検索結果私は佐久間から渡された紙を見ていた。 そして会社の専用端末に条件を入力し検索ボタンをクリックする。 『〜検索中〜』 「よりによって、なんで吉祥寺なんかに･･･」 私は思わず言葉を漏らす。 吉祥寺は太一が住んでいる街だ。 きっと今も住んでいるはず･･･ 検索が完了した。 『検索結果：５件』 たったの５件かぁ･･･ 条件をこだわりすぎなのよ。 そして物件の一覧を見て、また驚いた。 これ･･･太一と同じマンションじゃない!!!! うちで扱ってたんだ･･･ 消そうかな･･･ でも･･･ 佐久間がこの物件を選ぶとも限らないし･･･ 五分の一の確率かぁ･･･ どうしよう･･･ 私にしては珍しく優柔不断で、なかなか決め切らなかった。 ま、一応、佐久間もお客様だし･･･ そう思い、その検索結果を印刷して佐久間に渡すことにした。 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |