《MUMEI》
*待機*
しばらくして紫堂が瑠果の様子を見に彼女の部屋の前へとやって来た。

「‥‥‥‥‥‥‥」

耳を峙てると、瑠果は眠っているらしい事が分かった。

安心した紫堂は、ひとまず部屋に戻る事にした。

待機する為だ。

いつ、何が起きてもいいようにと。

「ええとなぁ‥」

紫堂はベッドに腰掛けて手帳を開く。

明日の予定を確認し手帳を閉じると、ライトの側に置いた。

無造作に寝転がると、紫堂は途端に眠気に襲われ瞼を閉じてしまった。

「───────」

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