《MUMEI》
過ぎて行く過去
『へぇ。雅樹、奥さん居たんだぁ〜。もうさ、死んじゃってんなら別に気にすることないんじゃん?』






『…そうなんだけどさ。』






『そんな気になるならさぁ、なんか理由とか聞けばいいじゃん。理沙さんにさぁ。』







…そんなこと出来ないからこうしてミスドでダベってんだけど。





『そんなさぁ、アヤが凹むこと何一つないしさぁ、奥さん死んだあと理沙さんと大恋愛したんだよ、きっと。こないだ見たけど、理沙さん痩せて益々綺麗になったじゃん♪幸せそうなんでしょ。祝福すりゃいいじゃん。』







…なんでコイツはこんな前向きなんだ。






『美穂ぉ。』




『なぁに?』




『カフェオレおかわり。』





『あ、そだね☆もらって来るわ♪ごめんごめん。』








…美穂が謝ることないし。








確かに、ママと雅樹はあれからもずっと普通に仲良しだし、




あたしがどうこう言えた立場じゃないんだけどさ、






そのことにはどっちも触れないから今さら聞けないし、










やっぱ死んだとはいえ、奥さんの話なんてママも嫌だろうし、










なんでこんなにわだかまってんのか自分でもよく分かんないし。









『アヤ、いちお砂糖2個ずつもらってきたよ♪ミスドのカフェオレって美味しいよね。』





…ま、いいか。





『どしたの?』







『別に。美穂さぁ、今度の土曜泊まりにおいでよ。』




『えぇ〜!!??アヤがうちに来なよぉ。』







『なんでさぁ。前はよく来てたじゃん。ママも美穂最近泊まりに来ないねぇ〜って言ってたよ。』







『本当?じゃあ、久しぶりに理沙さんに会いに行くかな。雅樹にも♪あはは。』









…すっげぇ笑顔だし。









『うん。雅樹にも紹介するよ。昼過ぎには起きてるからさ。夜には出てくけど…。』







『りょ-かいっ!!笑』








『あ、そうだ。アヤのお父さんは何で死んだの?』






…何だよ、突然。










『あ、ごめんごめん。今日何か聞こうと思ってて、今思い出したぁ。』









『別に、謝んなくていいよ。たぶん病気…。小さかったからあんま覚えてないんだけどさ。』













『やっぱりそっか。もしそうならさ、理沙さんと雅樹、同じ傷があるから意気投合したのかもよ?』












…そうなのかな。












。。

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