《MUMEI》

顔も愛想もノリも調子もよくて、店長だろうがパートのおばちゃんだろうがバイト入りたての女の子にだろうが、誰でもかまわず仲良くなれる茶髪男を思い出して心中で納得する、たしかにアイツは誰にでも好かれるタイプだ。得だよな、とぼんやり思う。
そういえばこの店長も、あんまり人付き合いするタイプじゃなかったと思う。やっぱりあの茶髪男に感化されたんだろうか。

「お前もそうじゃん?最近仲いいもんな」

「え、そうですか?」

「やーよくあんな一緒にいられるなと思うよ」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫