《MUMEI》

「飯連れてったりしてもさ、ちゃんと礼言ったり先輩とかには気ィ遣えるやつだしな」

缶の中の最後の一口を飲み干して、よっこいしょ、と店長は立ち上がる。SAMURAIの香水が淡く香る。

「じゃあな」

「ありがとうございました」

「近藤に電話しといてやれよ?あいつめちゃくちゃ心配してるから」

「そう、ですね」

「何があったか知らねぇけどさ、できたらバイト仲間なんだし仲良くな」

「はい」

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