《MUMEI》
push into
「3番テーブル手羽のから揚げと海老マヨサラダ上がりましたー!」
「1番テーブル4名様入りまーす!」
「7番のお座敷のお客様が明太子とチーズの出し巻き卵まだかって言ってるんですけどー!」
「2番テーブルさん誰かお会計お願いします!」
「ちょっと早く上がったやつはけてって!」

pm21:15、平日にも関わらず店内は襲撃を受けた防空壕のように怒号が行き交っていた。ほとんどの店員が鬼のような表情を、作った笑顔で押し隠して必死に料理や酒を運んでいる。
俺も例外ではなくほとんど走るようにして厨房と座敷の間を行ったり来たりしていた。

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