《MUMEI》 私は、思わず自分のBカップの胸を見つめた。 「胸って…何?」 「雅彦!」 呆然とする私に、俊彦が詰め寄った。 「え〜と、だから…つまり か、和馬さん!」 雅彦は何故か和馬に助けを求めた。 (何で、和馬?) そういえば、さっき… 雅彦の発言を聞いても、和馬と孝太は驚いていなかった。 「和馬! 何か知ってるのか?!」 「『何か』って、現場に俺も孝太も、…俊彦も咲子さんもいただろ?」 そのメンバーは 昼間 「もしかして…私が雅彦の靴履かせた時?」 嫌な予感がした。 和馬は頷いた。 「雅彦と、雅彦を押さえつけてる俺から丸見えだったわけ。 トレーナーとキャミソールの隙間から見える蝶子ちゃんの白いブラと 胸のた・に・ま」 !! 私は自分の顔が赤くなるのがわかった。 「お、お、教えてくれたって…」 「和馬さんに口塞がれた」 「ななな、何で」 「え〜、だって。『雅彦の靴を履き替えさせる』って蝶子ちゃんが言ったんだし」 「俺達は交代する気は無かったからな。 言っておくが 俺は見てないぞ」 (そういう問題じゃない!) 前へ |次へ |
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