《MUMEI》
潤い2
『ごめんね…アヤ。ただの貧血なのにびっくりさせて。美穂も久しぶりに来てたのにね。』





『もう〜、びっくりさせんなよ。いっつもあたしに野菜食わせるじゃん。自分も気ぃ付けなよ。』












あれからすぐに、雅樹は
ママを病院に連れてった。






そして、美穂は帰った。












昔のことを思い出して、病院に行けない自分がいた。









ひとりぼっちの留守番も、ちょいイヤだったけど。









最近まで、ずっとひとりで留守番してたのに、ね…。









『アヤ、驚かないで聞いてくれる?』





『何。』



…その前置きが、驚けって言ってるみたいだよ。










『早く言えよ。』








『ママね…。赤ちゃんが出来たの。』








…!!!!









『8週目だって。アヤお姉ちゃんになるのよ。』










『え…雅樹の…子だよね?』







『そうよ。』







…まぁ、そうだろうけど。幼稚園児に言うみたいに言いやがって。







『…よかったじゃん。で、いつ赤ちゃん出てくんの…?』









『12月だって。ふふふ。』







…嬉しそう。



…そりゃ嬉しいか。













『アヤ、俺。…アヤのお父さんになっていいかな。』





帰ってから初めて雅樹がしゃべった。










『あ、うん…。別に…いいけど…。』











真剣な雅樹の後ろで、ママは嬉しそうだった。












あたしも嬉しかった。



純粋に。







。。

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