《MUMEI》

「凛香ごめん、あっちの席一回戻るよ!!」 

「了解!ゆっくり飲んでおくわ。・・・・・・・・・あ、蓮、髪にゴミが・・・・・・・・・」


凛香が俺の顔に近づいた瞬間・・・ 



「ぁあああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ものすごい声でこちらを見ながら美羽が立ち上がった!!
静まり返る店内。


皆驚いている。


「な、、、なんだ?」 

「み、美羽ちゃんどうしたの?」 


とろんとした目の美羽は

「き・・・キス・・・なんて・・・は・・・れん・ちな・・・・・・・」 

呂律が回ってねえ。




はぁあああああああぁぁぁぁぁ???????なんてこった!!!!!!!!!!!酔ってやがる!!!!!!!!!


拓磨もすかさず、フォローにはいる。

「み、美羽ちゃん、キスじゃないよ!!!びっくりするじゃん!」

美羽はぽてんとすわり、拓磨に寄りかかりすぅすぅとねはじめた。


どうやら拓磨が席をたったとき他の奴らにのまされたんだろう。にしても・・・・・どんなけ弱いんだよ・・・・・・


俺は美羽がきになって気になって仕方ない。



そんな俺をみて凛香はにやっにやしながら


「・・・・フフン・・・・・なるほどね・・・フフン・・・例のお姫ちゃんね・・・・・・・フフンフフン!!」


と言ってきた。


もうかなわないと思ったので

「しー!!!頼むよ凛香様・・・」 
「分かってるわよ!!何でこんな事態になってんの?」


と言ってた矢先、美羽は突然むくっと起きて、てけてけと俺と凛香のいる席の、ほうに歩いてきたかと思えば、チンっと俺の横に座り、俺の肩ですぅすぅとまた寝初めた。


「み・・・・美羽ちゃん!!!」
拓磨があせる。

「くっくっく!!!」
凛香が笑いをこらえられず笑いだす。

「え???どういう事?」 
周りもパニック!


ぁぁぁぁぁ!!!最悪だぁ!!どうしよう!!!!!!

すると拓磨が焦りすぎたのか

「美羽ちゃんっお兄さんの邪魔しちゃだめだよ!!!!!」

と・・・・・。



あぁ終わった・・・・・・・・・・。

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