《MUMEI》
*別荘*
「そうか、ならば良いのだが」

「この別荘は──ご主人様が建てられたんですよね」

「ああ。父上は母上と初めて来た時にこの島を気に入ってな、この場所に別荘を建てたのだ」

「お嬢様も気に入ってらっしゃるんですね」

「ああ。夏はここで暮らすのが楽しみだからな」

瑠果はゆっくりとベッドから起き上がると、窓辺へ歩いて行って窓を開けた。

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