《MUMEI》 *得意*「お嬢様っ‥降りて来て下さいお嬢様っ」 「心配はいらん。私は木登りが得意なのだ」 「そ、そういう問題ではなく‥」 紫堂が止めるのも聞かず、瑠果は器用に上へと上って行く。 そして果実をひとつもぎ取ると、紫堂へ投げてやる。 「美味いぞ、食べてみろ」 「お嬢様‥まずは降りて来て下さい‥」 「ああ、そうだったな。すまん」 瑠果は枝にぶら下がると、いきなり手を放した。 「お嬢様‥!?」 瑠果は見事に着地していた。 「す‥凄いですね‥」 「すまん、驚かせたようだな」 瑠果はあどけない笑顔をみせた。 前へ |次へ |
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