《MUMEI》
*無茶*
「──お嬢様、本当に釣れるまでお戻りにならないおつもりですか‥?」

「食料が足りんのだ。何としても釣らねば」
「いえ、それは‥」

「よし、場所を変えるぞ」

「お、お嬢様、あまり無茶をなさらないで下さい」

「大丈夫だ紫堂。すまんがもう暫く待っていてくれ」

「──────」

流石に止める訳にも行かず、紫堂は瑠果が海中に釣り糸を垂らすのをぼんやりと眺めていた。

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