《MUMEI》 *要求*1時間が経った。 「おお、釣れたぞっ」 瑠果は嬉しそうに、釣った魚を紫堂に見せる。 「よし、もう一匹──」 紫堂が瑠果の肩に手を置いたので、瑠果は振り返った。 「どうした?」 「そろそろ、戻りましょう」 「だが──まだ」 「魚なら僕が何とかします。お嬢様はお戻りになって下さい」 前へ |次へ |
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