《MUMEI》
*流星*
「‥ぁ」

瑠果の言った通り、白い筋が夜空を滑り降りて行くのを、紫堂は見た。

「‥‥‥‥‥‥」

「見たかっ、また流れて行ったぞ?」

「何か──いい事があるかも知れませんね」

「そうだな、うむ。きっとそうだ」

瑠果は満面の笑みを紫堂に向けた。

「何だろうな、良い事とは」

「何でしょうね」

見上げた夜空の彼方に、白く輝く光が煌めいている。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫