《MUMEI》

『いや…そうじゃなくて…。』


「え?」


紫吾は軽々塁羅を持ち上げ、テーブルにのせた。


「あれ?」


「ほれ鏡。」


綺嘉は塁羅に手鏡を向けた。


そこに映った塁羅は
二頭身の
ような姿だった…


「何これ…、しかも猫耳…。」


塁羅の頭には、赤い猫のような耳が生えていた。

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