《MUMEI》 *獣道*翌日。 空は快晴だった。 2人は予定通り島を一周する事にしたのだが、瑠果が意外な行動に出た。 「おお、こんな所に道があるぞっ」 どうやら今まで気付かなかったらしい。 獣か何かが行き来した跡に、細い道が出来ていた。 「この向こうに何かいるのかも知れんな」 「お、お嬢様」 「どうした紫堂、来ないのか?」 「危ないですからよした方が‥」 「怖いのか?」 「いえ、お嬢様の身にもしもの事があると‥」 「大丈夫だ」 「?」 「危険になったら引き返せば良いだろう?」 「そういう問題ではなく‥、て、お嬢様!?」 紫堂が気付いた時にはもう既に、瑠果は獣道を進み出していた。 「お嬢様待って下さいっ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |