《MUMEI》 *続行*「すまんな、色々と」 「いえ、その方がいいです」 「?」 「お嬢様がそうしてらした方が──僕は嬉しいですから」 「本当か?」 「はい。本当です」 すると瑠果はニッコリと笑った。 「では続きだ。行くぞ紫堂」 「はい」 瑠果に手を引かれ、紫堂は昨日入った森や草むらを巡った。 前へ |次へ |
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