《MUMEI》

「イタタタタタタ!」


「えっ?痛いの?」


「生えてんだから…。」


塁羅は涙目で、短い手で猫耳を撫でながら呟いた。


しかしその姿はあまりにも可愛らしく、みんな見とれていた。


「そういえば塁羅、魔法でこんなこと出来るんだったら、もっと前からやってよ。」


「魔法でこんなことは出来ないよ。

勳羅の部屋にあったオレンジジュース飲んだらこんなことになった。」


「え゛っ!」

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