《MUMEI》
喰らう、虫
セイントは長女の元を訪れ問うた。

セイント「姉さん、僕は人間だ。姉さんは人間であるか?」

それは必然だった。
しかし、同じに夢でもあった。
目をつむっても消えない光は決してあたたかいようなことはなく、私は身が縮むのを感じた。
私は口にはださなかったが、多少の罪悪は感じていたことを認めよう。
私の心にすむ蝮や北狐はまだ人間であったのだ。

今ここに宣言しよう。

私はもう、


長女「人間ではない。」


セイント「conversation!!」



海藻を司るものよ、旅にでよ。



天童よしみは不思議なコンブに乗って、村へ向かっていた。
途中、天井のようなものとすれ違った。
腹が空けば、コンブをちまちまと食べた。

その時、天童よしみは完全に油断していた。

女「私は謎の女。あえてゆうならさゆり。村までコンブに乗せていって頂戴。」

天童よしみ「一人のりです。」

さゆりはポッドからわかめスープを取り出し天童よしみに与えた。

天童よしみ「美味。」
多数の鳥が集まって来た。大きいものも小さいものもいた。
中には一匹のメジロがいた。
その羽は金色に輝いていた。

謎の女「とびのれ!!」

天童よしみはコンブを懐にしまい、鳥たちに飛び乗った。
夕日が美しかった。太陽というあまたの星々を照らす偉大な星の偉大な光。
天童よしみは一筋の光を見たような気がした。

村はもうそこにあった。





パキスタンの人「父よ。」
パキスタンから人がたどり着いた家に父は居なかった。
パキスタンの人が日本に来る間、牛は死んだ。
悲しみを背負ったその背中は何よりも大きく広かった。

パキスタンの人「この毛織物、そなたに授けよう。そなたは何処だ。」

天井が自宅に辿り着いた。

父「毛織物だ。」

玄関にある毛織物を手にすると、父は泣いた。
民家の天井は崩れ落ちた。
父は、破片にあたり左足を折った。

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