《MUMEI》

ガタガタ ガタガタ
 ガタガタ ガタガタ


授業が終わり、一斉に生徒たちが立ち上がる。


ふと鈴木の姿が目に入ってきた。


あ・・・


鈴木もこちらに気づく。


ど、どうしよう。


ドキドキドキドキドキドキ


しかし、一瞬で目をそらされた。


え・・・、そういうこと?


目、そらすなんて。
ひどいっ!


この間のラーメン以来、鈴木との距離がかなり広がっていた。


このまま終わりってこと・・・
ていうか、すでに終わったんだった・・・


だいぶ気持ちも穏やかになってはいたが、やはり鈴木への未練は残ったままだった。


大学、あと3年もあるんだけど・・・。
残りの3年が地獄のように思えるわ。。。

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