《MUMEI》

――――チャッ……。


ドアが開く――……。



既に部屋の灯りは落とされていた…。



愛しい女性の気配が、すぐ近くに感じられる…。



「カオリちゃん、来たよ…」


「―――磯野くん…」



ドアが閉まるなり、僕らは抱きしめ合った…!


「―――…ハァ…逢いたかった…」


「カオリちゃん、僕もさ…」



夢中で唇を貪る――……。


―――柔らかく……温かい…。

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