《MUMEI》
食堂でご飯が日課
最近は食堂でご飯を食べて帰るのが日課になっていた。


「またお前一人でメシか!?」


「なんだ・・・敦君か。自分こそ何してんの?」


前も一人だったじゃん。
お互い様。


「おれ?家に帰るまでに腹減るから、食べて帰ろうって思ってな。お前は?」


「私は・・・」


静かな家に一人でいるのが寂しいから・・・


「お腹減ったから!」


適当にごまかした。


「そうそう奈美、今度の週末、京都に来る用事があるねんて」


「ちょうどいいじゃん!
あ、でも、そしたら敦君、西宮からわざわざ来るようになるよね?」


敦君もそれが気になっていたようで、


「せやろ・・・、それやし金曜にせんかなって思って」


金曜?


「だって奈美は週末に用事あるんでしょ?」


「うん、でも金曜の夜でもええって言うとった」


ふーん、ま、私的にはどっちでもいいけど。


「じゃ、金曜でいいよ」

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