《MUMEI》
*衣装*
案内されるがまま、瑠果は紫堂と2人で中へと入る。

奥の部屋に通され、しばらく待つように言われた。

大鏡と、ドレスがかかったラックが並んでいる。

「紫堂、ここは何だ?」

「お嬢様のドレスを見立てて差し上げようかと思いまして」

それを聞いた途端、瑠果の目が輝き出した。

「ほ、本当か紫堂っ」

「はい、もちろんです」

紫堂が言うと、瑠果は頬を染めた。

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