《MUMEI》
ステッキ下
長女は裏ごししていた。
目に見えるもの全てを裏ごしした。
とある民家の粉をも裏ごしした。

主婦「ありがとう。」

長女「助かりたければ伊豆へ行け。」

主婦は従わなかった。


長女はとある大きな松の木を見つけた。

長女「美しい。」

春には見えなかった芽が、夏に出て、秋に咲き、冬にはロシアのお人形。

長女は高ぶる思いを無視し、思いの丈を裏ごしした。
松の木はやがて繊維になった。雨が降り紙になり風でとんだ。

長女「セイント、お前は何を思う。」

松の木「お前に世界は変えられん。」

長女「なんめり。」

松の木を裏ごしするのに長女は疲れていた。




ミートパイの匂いをかいだ父は顔面を強打した。

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