《MUMEI》
*地震*
真夜中。

瑠果はふとした拍子に目が覚めた。

「‥!?」

何か揺れるような感覚に襲われ、慌てて身体を起こす。

「地‥震‥」

揺れは少ないものの、棚の物がカタカタと音を立てて震える。

ライトの明かりが不規則に瞬く。

「───────」

ベッドの上に座り込んだまま、瑠果は身動きが取れなくなっていた。

「‥‥‥‥‥っ」

怖い。

ただそれだけが彼女の心にあった。

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