《MUMEI》 *護衛*その後瑠果は紫堂に付き添ってもらっていたのだが、どうしても眠る事が出来ない。 「‥‥‥‥‥‥」 彼女はまだ、あの恐怖に怯えていた。 「大丈夫ですよ、お嬢様」 「‥?」 「僕が責任をもってお守りしますから」 紫堂はベッドの脇に待機したまま瑠果の手を握ってやる。 その時彼が見せたのは、とても暖かな笑顔だった。 「‥‥‥‥‥‥」 この時彼は心に決めていた。 何があってもこの少女を守ろうと。 彼女の為に最善を尽くそうと。 前へ |次へ |
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