《MUMEI》
*護衛*
その後瑠果は紫堂に付き添ってもらっていたのだが、どうしても眠る事が出来ない。

「‥‥‥‥‥‥」

彼女はまだ、あの恐怖に怯えていた。

「大丈夫ですよ、お嬢様」

「‥?」

「僕が責任をもってお守りしますから」

紫堂はベッドの脇に待機したまま瑠果の手を握ってやる。

その時彼が見せたのは、とても暖かな笑顔だった。

「‥‥‥‥‥‥」

この時彼は心に決めていた。

何があってもこの少女を守ろうと。

彼女の為に最善を尽くそうと。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫