《MUMEI》

噴水の周りは、カップルなどが多いので噴水から離れた木陰に降りた。


『あと何分だ?』


塁羅はポケットから、銀色の黒い薔薇が描かれている懐中時計を出した。


しかし小さい手では大きすぎて、両手で持ち開いた。


「あと12分あります。」


「あと7分もあるなら、一般人に呼びかけ出来るな。」


『あぁそうだな。』


「行きましょ。」

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