《MUMEI》 奈美が敦君を見つけて、こちらに鈴木と手を繋いで駆け寄ってくる。 私は心臓が止まってるんじゃないかと思うくらい動けなかった。 敦君は私と鈴木が顔を合わすことにオロオロして挙動不審。 そして鈴木も動揺を隠せない表情でいる。 しかし奈美は… 「美樹ちゃ〜ん! 久しぶりぃー♪こんな風に再会できるなんて、すっごい嬉しい☆」 キャッキャ キャッキャと実に楽しそうにしている。 まさか…神戸の女って… 私は声が震えそうなのを一生懸命に抑えて言った。 「久しぶり……奈美…変わってなくて良かった…私も今日会えるの…すっごい楽しみにしてたんだ…」 「私も美樹ちゃんがメッチャ派手な人になってたらどうしよって心配やって」 同じこと思ってたんだ… 「それにすんごい緊張するから、彼氏についてきてもらった♪」 奈美の発言で一瞬空気が凍りついた… か…れ…し…? 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |