《MUMEI》 攻撃開始いきなりムチャ振りされた"貴士くん"は、一生懸命に言葉を探して言った。 「歯ブラシ…もしかしたら捨てたんじゃなくて落ちただけかも!」 それに対して奈美は反論する。 「いーや、絶対にわざと捨てとった!」 "貴士くん"は黙ってしまった。 「ねぇ、歯ブラシ捨てたから性格悪いって言うけど、そうさせた人にも責任があると思うんだけど。どう思う?"貴士くん"」 「俺に責任があるって言うのかよ?」 "貴士くん"は少し不満そうな顔をした。 「だって、そもそも"貴士くん"が彼女を裏切って捨てたからじゃないの?」 私の言葉を奈美が遮る。 「貴士はそれ以前に彼女と別れようか悩んでたから、関係ないんちゃう?」 私は奈美を無視して"貴士くん"にさらに質問する。 「いつから別れようって思ってたの?」 そんなの…一度も話し合ってない。 勝手なこと言わないでよ! 前へ |次へ |
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