《MUMEI》
攻撃開始
いきなりムチャ振りされた"貴士くん"は、一生懸命に言葉を探して言った。


「歯ブラシ…もしかしたら捨てたんじゃなくて落ちただけかも!」


それに対して奈美は反論する。


「いーや、絶対にわざと捨てとった!」


"貴士くん"は黙ってしまった。


「ねぇ、歯ブラシ捨てたから性格悪いって言うけど、そうさせた人にも責任があると思うんだけど。どう思う?"貴士くん"」


「俺に責任があるって言うのかよ?」


"貴士くん"は少し不満そうな顔をした。


「だって、そもそも"貴士くん"が彼女を裏切って捨てたからじゃないの?」


私の言葉を奈美が遮る。


「貴士はそれ以前に彼女と別れようか悩んでたから、関係ないんちゃう?」


私は奈美を無視して"貴士くん"にさらに質問する。


「いつから別れようって思ってたの?」


そんなの…一度も話し合ってない。
勝手なこと言わないでよ!

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫