《MUMEI》

「塁羅大丈夫か?」


綺嘉は転んでいる塁羅を抱っこした。


「はい、大丈夫です。」


「あれ塁羅、尻尾が生えてるぞ。」


塁羅のお尻から20センチぐらいの赤い尻尾が生えていた。


「えっ?」


塁羅は恐る恐るお尻の方を見てみた。


確かに尻尾が生えていた。


「このまま猫になったりしてな。」


綺嘉はニコニコしながら言った。

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