《MUMEI》

「あぁ、もうまた!?」

イライラした表情で茶髪男はコントローラを放り投げた、ばすん、運良くクッションの上に落ちたから良かったもののフローリング直だったらどうすんだオイ。

「もー俺何回もここ通ってんよ、何で?」
「言っとくけど教えねーぞ」
「うわ、今教えてって言おうと思ったのに!」
「ワンヒント1000円な」
「高!」

出してやったウーロン茶をやけくそ気味に飲みながら、茶髪男はぶつぶつと文句を言っている。俺はすでに何回かクリアしたゲームだ、どうやら二番目のボスのいる城の最上階に行けないらしい、クリア方法は把握済みだが、まずそのすぐ人に頼る癖を直せ。

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