《MUMEI》
*由来*
「‥‥トウヤとはどのような字を書くのだ‥?」

「冬≠フ夜≠ナす」

「何か由来があるのか?」

「さあ、詳しい事は何も分かりませんが‥」

「ふむ、それはともかく良い名だな」

「そうですか」

微笑む冬夜に、瑠果は大きく頷いた。

「──着きましたよ、お嬢様」

屋敷に着くと、冬夜は瑠果を降ろしてやる。

だが瑠果はためらって、まだその執事の名を呼ぼうとはしなかった。

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