《MUMEI》
sideK
部屋を出るともう外は暗かった。遠くのほうの空に少しだけ太陽の沈んだ跡が見える。
コンビニまでは徒歩5分という距離だ、早く帰ってゲームの続き教えてもらわんと。あの人けっこう気分屋だもんね、と最近じゃ友達から親友にグレードアップしたいくらい仲良しな男の顔を思い浮かべる。
さすがに失恋からも立ち直ったみたいだし、ホント良かった。俺って面倒見いいよなと思いながら、薄暗い道の先に目を刺す明るさのコンビニに入る。

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