《MUMEI》
薔薇と哀歌
〜♂〜♀〜♂〜♀〜♂〜♀〜♂〜



――――チャプン……。


バスルームに湯気が立ちこめている――……。


僕らは円形の大きなジャグジーバスで肌を寄せ合っていた…。



彼女は薔薇の花びらを一枚…また一枚と千切っては、水面に浮かべる…。


僕は繊細なその指先を眺めながら、彼女の背中を後ろから抱きすくめていた…。


ゆらゆらと漂う花びらの向こう――…


彼女の綺麗な脚が湯の中に揺らめいて見える…。


そして、菱形のヘアまでも―…。


先ほどまで熱く交わり合ったそこに、僕の息吹が注がれたことを振り返る…。



そして近い将来、僕らに起こりうる出来事を占った…。

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