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《MUMEI》 ＊作戦＊「‥‥‥‥‥‥」 瑠果はまだ口を開く事が出来ずにいた。 無理もない。 いきなりそのような要求を突き付けられて、動揺しないはずがないのだから。 「──お嬢様」 「なっ‥何だ‥！？」 「大丈夫ですか？」 「‥‥‥‥‥‥」 黙り込む瑠果。 すると冬夜はある事をひらめいた。 「ではこうしましょう。僕もこれからはお嬢様を名前で呼ぶ事にします。これでどうですか？」 「いや、その口調でそれは勘弁してくれ‥」 「では命令に従って頂けますね？」 「‥‥‥‥ぁぁ」 もはや瑠果は頷かない訳にいかなかったのである。 前へ |次へ |
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