《MUMEI》
*決心*
「‥‥冬夜」

「?」

あまりに突然に名前を呼ばれ、冬夜は驚いた。

「お嬢様‥?──今」

「お前の命令には‥背けんからな‥」

見ると、瑠果は真っ赤に頬を染めている。

「これで良いだろう‥?」

「はい、ありがとうございます」

すると瑠果はようやく普段の調子を取り戻し、明るい笑顔を見せた。

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