《MUMEI》 *毬栗*「おおっ、見ろ冬夜、栗が落ちているぞっ」 「お、お嬢様‥っ」 毬が付いたままの栗に手を伸ばしかけた瑠果を、間一髪の所で冬夜が制した。 瑠果はキョトンとする。 「どうしたのだ冬夜、栗だぞ?」 「お怪我をされては大変です」 「怪我‥?」 瑠果はマジマジと毬栗を見つめる。 するとそれが、微かに動いた。 「!?」 瑠果は驚いて後ずさる。 「な‥」 前へ |次へ |
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