《MUMEI》
*枝葉*
「お嬢様、それは何を?」

「おお冬夜、丁度良い所へ来た」

瑠果は出来上がった冠を冬夜の頭に乗せてやる。

「どうだ?」

瑠果が鏡の前まで冬夜を連れて来ると、彼は嬉しそうに微笑んだ。

「ありがとうございます」

それは拾った枝葉で作ったとは思えない程立派な出来栄えだった。

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