《MUMEI》

くまさん〜のお話

「突然 驚かせて すまないぽ。」
…なかなか礼儀 正しい。

「ここで暮らして 5年〜大事に してもらったぽ。ありがとうだぽ。」
…そう アンティークショップで 一目惚れした 可愛い くまさん〜私の 大切な 宝物だよ。でも…話出来るなんて、知らなかったな。

くまさんは、お茶を飲み干して、ゆっくりと話し始めた。

「ここに来る前に 住んでた家が あるぽ。長く暮らしたぽ〜その家の 娘 小夜子が産まれた時に お祝いとして 私が貰われて行ったんだぽ。いつも一緒だったぽ。
小夜子は 死ぬまで一緒と言ってくれ、私もそのつもりだったぽ。
ところが、ある日〜小夜子の留守中に 盗まれ アンティークショップに売られ〜ガラスケースに容れられて 何年間もいたぽ。そして ここに 貰われて来たんだぽ。」

ここまで話すと、くまさんは お茶のお代わりを 要求した(まだ 飲むんかい(笑))

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