《MUMEI》 ありえないありえない、ここは法治国家だ。 呼吸困難で混濁する意識で思いなおしても、毎朝ニュースや新聞で報道される言葉、死体、殺人。死? 俺死ぬの?こんなとこで? ぎりぎりと喉にかかる力が増える、やば、マジでこのままだと死ぬかも 生理的な涙でぼやける視界いっぱいに広がる、男の顔。アンナコトスルヨウナコジャナカッタノニ、よく聞く台詞。うそ、死ぬ? 犯られる、犯られて殺される 身体が震える、苦しい。視界が明滅する。 ダメだ、マジで、死、 突如夜を切り裂く電子音。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |