《MUMEI》

目だけで訴えると、男は笑った。にぃと三日月形に口がゆがむ。

「取りにはいかないよ?」

静寂、電子音、静寂、

「取りにいったら逃げるだろ?」

あぁ、もうダメだ

力の抜けた身体を抱えられ、男のペニスが俺の肛門を探るように当てられる。受け入れる状態にもなってないのに、女だって濡れないと入んないんだぞ、ましてやこんなクソしか出ないとこにチンコなんざ、

「ひ、」

ぐい、と押し付けられて悲鳴が漏れる。ぎちぎちと肉が擦れる。痛い。怖い。痛い。
助けて、助けて誰か、電子音、静寂、助けて、助けて、電子音、助けてよ
俺死んじゃう

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫