《MUMEI》
*夢中*
ティータイムの後、2人は庭へ出ていた。

瑠果は再び落ち葉や木の実集めに夢中になっていた。

それを邪魔しない程度の距離を保ちながら、冬夜は瑠果を見つめている。

葉の擦れ合う音。

少し風が冷たい。

陽が陰ってきたので、冬夜は瑠果を促して屋敷の中へ戻った。

「もうすっかり秋だな」

瑠果はセピア色の景色を窓から眺めて呟いた。

乾いた枯れ葉が一枚窓辺に飛んできたので、瑠果は窓を開けてそれを受け止めた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫