《MUMEI》 *夢中*ティータイムの後、2人は庭へ出ていた。 瑠果は再び落ち葉や木の実集めに夢中になっていた。 それを邪魔しない程度の距離を保ちながら、冬夜は瑠果を見つめている。 葉の擦れ合う音。 少し風が冷たい。 陽が陰ってきたので、冬夜は瑠果を促して屋敷の中へ戻った。 「もうすっかり秋だな」 瑠果はセピア色の景色を窓から眺めて呟いた。 乾いた枯れ葉が一枚窓辺に飛んできたので、瑠果は窓を開けてそれを受け止めた。 前へ |次へ |
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