《MUMEI》
番外編‐旅路の後に
「──────」

ようやく帰って来た。

久し振りの我が家だ。

「冬夜、大丈夫か?」

「は‥はい、何とか‥」

だから良いと言ったのに。

冬夜は行きと同じく私の荷物を持つと言い張って聞かなかったのだ。

「部屋へ行って少し休め。仕事はそれからだ」

「いえ、そういう訳には──」

「世話好きなのは良いが、程々にせんと身が保たんぞ?」

「は、はい‥」

冬夜はかなりの働き者だ。

だが最近私は彼が働き過ぎている気がしてならんのだ。

私の思い過ごしなのかも知れんが‥。

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