《MUMEI》

「何事だ‥っ!?」

私は廊下に出た。

「‥‥!」

見れば冬夜が階段の下に転がり落ちているではないか。

「大丈夫か冬夜っ」

「す、すみませ‥」

「こらっ、無暗に動くな」

「いえ、大丈夫ですから」

冬夜は本当に大丈夫そうに立ち上がった。

「ご心配おかけしてすみません。では」

いや、本当に大丈夫なのか‥?

その言葉を信じて良いのか‥?

か‥かなり心配なのだが‥。

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