《MUMEI》 だが冬夜は‥私の心配に気付いているのかいないのか‥。 彼がそれで満足ならば私はそれで良いのだと思う。 だが‥。 私はこのまま彼に頼るばかりで本当に良いのか‥? 「あの、お嬢様」 「!?っ‥な、何だ?」 「ナイフとフォークを持つ手が左右逆になってますが‥」 「!!っ」 何をしているのだ私は‥。 「デザートお持ちしましょうか」 「?──あ、ああ。では頼む」 どうやら彼は楽しんでいるようだ。 ならば執拗に心配するのは止そう。 私に出来るのは彼の命令に従う事──只それだけだ。 前へ |次へ |
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