《MUMEI》 番外編‐聖夜に星を舞う粉雪。 聳えるクリスマスツリー。 スピーカーから聞こえて来る陽気な歌声。 夜が待遠しい。 今日はクリスマスイヴだ。 冬夜は朝からご馳走とやらを作るのに張り切っている。 私はというと、ツリーの飾り付けを終えてリースを作っている。 さあ、これで完成だ。 どこに飾ろう? 玄関の扉にしようか。 「お嬢様、どちらへ?」 「これを飾ろうと思ってな」 私は外に出た。 辺り一面真っ白だ。 銀世界とはまさにこの事だな。 「結構積もってますね」 「ああ。──火元を離れて大丈夫なのか?」 「‥!──すっ、すみませんすぐに戻りますっ」 忘れていたのか。 いやはや‥気が付いて良かった。 さもなくば‥どうなっていた事か‥。 前へ |次へ |
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