《MUMEI》

雪は直ぐに止んだ。

そして再び、星が瞬く。

「──────」

「‥‥‥‥‥‥」

静かだ。

時刻は夜11時。

「冬夜はまだ寝なくて大丈夫なのか?」

「あ、はい。どうかなさいましたか?」

「いや、聞いてみただけだ」

私はある計画を練っていた。

冬夜が眠った所を見計らって、彼の枕元にプレゼントを置きに行くのだ。

見つかってしまってはつまらんだろう?

だから気が抜けんのだ。

「──お嬢様」

「!?」

勘づいたか‥?

「そろそろお休み下さいね」

「?‥ああ、そうだな」

‥良かった。

彼はまだ気付いていないようだ。

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