《MUMEI》 僕は重い足取りで、店の奥に歩いてゆく――…。 中島は僕に背を向けたまま、乱雑なショットで的玉を蹴散らしていた。 彼の心は荒れているのだろうか… こんな時、どんな風に声をかけるべきか……僕は悩んだ。 「中島…。久しぶりだな…。」 とりあえず――…ありきたりな挨拶で声をかける――…。 中島はプレーを中断して、こっちを振り向いた。 「やあ、磯野……突然呼び出してすまないなぁ…(笑)」 思いがけず穏やかな口調が、僕の心配を払拭した――…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |