《MUMEI》 親友同士は、久しぶりの再開を喜んでシェイクハンドを交わす……。 「ここに居ることは、すぐ分かったかい?」 「あぁ……下北でキミと会うっていったら、此所しか無いからな…。」 「ハハッ…」 彼はキューを台に立掛けて、グラスに手を伸ばした。 足元がフラついている――…。 「おい…酔ってるのか?」 「ハハッ……ちょっとな…ハハハッ…」 中島は淋しげに笑うと、コクリと喉を鳴らしてストレートのウイスキーを流し飲んだ。 前へ |次へ |
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