《MUMEI》 環ト一晩――こういうのって、本当に自然な流れなんだなって思った。 食事は外で済ましてあったし、特にすることも話すこともなくて、なんとなくそんな雰囲気になっていた。 「環さん……」 オレには経験なかったけど、年上の環さんにはあるかもしれない。 でも環さんの性格じゃ、なさそうな気もする。 どっちにしても、こうなったからにはやるしかなかった。 「あ…んっん……」 オレが求めるだけ環さんは応じてきてくれた。 そして……。 「あああああっ!」 「―――っ……」 朝は学校に遅刻せずに行けたけど、心ここにあらずで全っ然集中できなかった。 前から永井さんに心配されていたけど、今日は余計心配された。 でも、元気なかったのは有理のことがあったからで、今は解決したから何にもないことを伝えた。 永井さんはまだ心配そうだったけど、一応納得してくれた。 これでもう問題はすべて解決!………と思ってた。 前へ |次へ |
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